突然ですが、あなたのご家庭では災害時の家族ルールつくってますか?
最近は各地域で地震が多発しているので、
と気にしている方も増えているのではないでしょうか。
災害は家族そろって自宅にいる時に起こるとは限りません。会社や保育園、皆がバラバラの時にもし地震が起こったら身元の安否を確認するのも大変です。
ここでは、防災の第一歩である家族ルールの決め方について紹介していきます。
- 災害時の家族ルールを決めていない方
- どんな事を話し合えばいいのか分からない方
- 防災意識を家族間で高めたい方
実際に被災した家族の実際

では当時、被災した人達、家族はどのような状況だったのでしょうか?
実際に被災した方々の声が、この著書に集められています。
・スーパーに買い物中に被災し、誘導された避難所に行った。携帯電話等が使えず、夫連絡が取れなかったので、そのまま避難所で避難生活。
・自宅に戻った夫は、私たちを探して、避難所という避難所を歩き回った。家族が再開できたのは、1週間後だった。
「被災ママ1089人の声に学ぶ!子どもを守る防災手帖」 MAMA-PLUG編・著 KADOKAWA より引用
こちらの本では、被災経験のあるママたち1089人の当時の様子や対策、楽しく防災に取り組む「アクティブ防災」への取り組み方などイラストを交えて詳しく掲載されています。
まずはこれだけ決めておこう!5つの家族ルール

ご家庭の状況によって話し合う内容は違うかもしれませんが、ここでは「これだけは家族ルールとして決めてほしい!」というものを5つ紹介していきます。
①家族間の連絡手段

まずは被災した時の連絡手段です。
先ほどの実際に被災した方の声のように、電話回線が混線して連絡がとれなくなる可能性があります。こんな時は電話ではなく災害伝言ダイヤル、SNS等を利用するのもひとつの手段です!
【災害伝言ダイヤルとは?】

災害伝言ダイヤルとは、災害によって電話回線が混線し、つながりにくくなった場合に利用できる伝言版のことです。被災地の方優先に伝言を録音したり再生する事が可能です。伝言を残したい、聞きたい相手の電話番号が必要になるのであらかじめ連絡先をメモ等に控えておくとスムーズに操作ができます。
詳しい使い方についてはこちらで掲載されています。
スマートフォンを利用している方のほとんどがLINEを利用しているのではないでしょうか?実は、このLINEを使って伝言を残す事も可能なのです。

②家の近所の防災マップづくり

まずはハザードマップで、自分の家の周囲にどんな危険があるかを確認しましょう。
ハザードマップは各自治体の市報で配られたりダウンロードする事ができますよ。
他にも坂道、用水路、マンホールに自動販売機・・・これらは普段何気なく見かけるものですよね。でも、災害時はこれらが命を奪う原因となる事もあるのです。
貴方の家の周りにも気づかないだけで、危険な物が沢山潜んでいます。それらをあぶりだして独自の防災マップを作ってみましょう!
範囲としては、まずは自宅から災害がおきた場合の避難場所周囲までをピックアップしてみてください。
家族皆でお散歩する時に、こういった事に気がけてみると作りやすいですよ。

「災害救援販売機」ってなに?

自動販売機は倒れてくると大変危険なので要注意ですが、種類によっては「災害救援販売機」といって災害による停電時などに無償で飲料水を提供する事が可能な販売機もあります。(担当者さんの人的操作が必要)主に避難場所として指定されている公園などに多く設置されているので、お散歩や公園に遊びに行った際はチェックしておくといいでしょう。
③帰宅方法と経路について考える

もし車やバイク、バス等で通勤している場合は、道路の安全が保障されていないと危険です。万が一安全だったとしてもバスやタクシー等は順番待ちの長蛇の列、車道も大渋滞になる事が予想されます。
また電車などの公共機関も、状況次第では運行休止となり足止めをくらう事になるでしょう。
そんな時、基本的に「徒歩で帰宅」が最善の手段となります。
帰宅する時に道を確認しておき、家族間で「この経路で帰る」という大体の目安を伝えておくといいでしょう。
職場のロッカーや車内に運動靴を入れておくことをおすすめします。
また、バックにこのようなコンパクトな靴を忍ばせておくと足の負担を和らげる事ができますよ。
④避難場所を決めておく

もし自宅に戻るのが危険だと判断した場合、職場や親せき、知り合いの家、または避難所などいくつか状況に応じて避難場所を決めておきましょう。
家族がバラバラでも、最終的に家族全員が決めていた避難場所にスムーズに集まる事ができます。
親戚や知り合いの家に避難させてもらう場合は事前に「避難させてもらうかも」と伝えておくと、いざという時に連絡がとりやすいですよ。
⑤自宅で被災した場合のルールを決める

家族全員が家にいる時に災害にあった場合のルールも決めておきましょう。
まず、あなたの家の中で一番安全な場所はどこでしょうか?
おすすめは玄関、また棚などの物が少ない部屋です。物が多い部屋だと、最悪命を落としてしまう可能性もあります。
特に無防備になりがちな夜中は、日中より判断力が落ちており暗くて見動きがとれなくなります。
- 枕元に靴、靴下、ライト、抱っこ紐などを準備する
- 眼鏡の方は予備を準備する
- スマホはフル充電で手元に置く
- 寝室に棚を置かない
ちょっとしたひと手間が、家族の命運を分けることになります。

揺れが強い時は身動きがとれないですが、まずは体を丸め、首の後ろを手で覆う姿勢で身を守ってください。
幼いこどもがいる場合は、膝に子どもを抱えて覆いかぶさるようにして守るようにしましょう。

その他にも、次のような行動をすみやかにとれるように話し合っておきましょう。
- 揺れが小さい場合はドアを開けて、閉じ込められないようにする
- 避難するときは必ずスリッパか靴を履く
- 家の外に出る場合は戸締りをする、ガスの元栓をしめて、ブレーカーを下ろす
特に料理中に地震がきた場合、思わず火を消したりガスの元栓を止めようとしがちです。
しかし揺れている時ににこれらの操作をしようとすると、かえって火傷する可能性があり大変危険です。

キッチンはお皿や包丁、はさみなど危険物が沢山置いてある場所でもあるので、まずはその場から離れて身の安全を確保する事を最優先してください。
そして揺れが落ち着いてから火を止める、ガスの元栓を止めるといった行動をとってくださいね。
まとめ

いざという時に、家族がバラバラで安否や行動が分からないと不安になってしまいますよね。日頃から話し合いをしておけば、自分だけでなく家族皆の安心に繋がります。
ただし家族ルールを決めたらからと、安心してそのままにするのでは自分の身につきません。
定期的に家族間でルールを振り返る事も忘れないようにしてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました!