妊娠

マタニティ備忘録④~搬送と陣痛、そして出産~

ふゆみ
ふゆみ
こんにちは~!ふゆみです

前回は妊娠35週目にして破水してしまい、今までお世話になっていた病院では生むことができなくなったところまで綴りました。

前回の備忘録はこちらからどうぞ!

マタニティ備忘録③~妊娠中にやるべき事5選と前期破水~ 前回は安定期に切迫流産で入院になった時の備忘録を綴りました。 前回の備忘録はこちらからどうぞ! https://fu...

いよいよ救急車に乗り込んで病院に運ばれるのですが・・・。

これから出産を控えているママが一番不安に感じるのは、やっぱり陣痛ではないでしょうか?

陣痛ってやっぱり痛いよね・・・。
いきみ逃しってどうやってするの?

こんな不安を抱えている方は多いと思います。

よく「鼻からスイカを出すイメージで」という話を聞きますが、実際に経験しないと想像つかないですよね。

今回は私の場合の陣痛、出産の備忘録を綴っていきます。

【この記事はこんな方におすすめ!】

  • 破水から始まった陣痛はどのような感じなのか、体験談をしりたい方
  • 陣痛の痛みを例えるとどのような感じなのか知りたい方
  • いきみ逃しはどのような感じかを知りたい方
  • 出産した時の状況や気持ちを知りたい方

3回の部屋移動と破水と、陣痛のはじまり

ぐるぐる病棟を移動&破水

救急車で搬送されてからは、ストレッチャーや車いすに乗ってひたすら救急外来、産婦人科、病棟移動と目まぐるしく自分がどこにいるのかもわからなくなりました。

ちょうど私が入院した時期は産婦人科が満床だったようで、最初に入ったのは他科の4人部屋。ほかの患者さん方に簡単に挨拶をしたのですが、1時間もしないうちに看護師さんから

看護師さん
看護師さん
もしかしたらすぐに生まれるかもしれないから、陣痛室の方に一旦移動しますね!

と、まず1回目の部屋移動がありました。この時点でお昼ごろ。

入院書類などは夫くんが済ませてくれていたので特にする事もないまま過ごしていたのですが・・・。

私が近いうちに生まれるか、生まれないかで病床管理が難しいのか、私はベッド上安静だったので楽でしたが最終的に3回部屋を移動しました(笑)

病床管理って、夜の緊急入院や翌日の予定入院に備えて病床を空けたり、重症度や認知症の患者さんなどの関係で部屋を移動させる必要があって本当に大変なんです・・・。経験があるので内心「お疲れ様です!」という気もちでいっぱいでした。

ベッドから動く事ができないので仕方ないのですが、こうして移動している間もすこしずつ破水しているのがわかりました。

とうとうきたお腹の痛み。これが陣痛か!

夕食をすませ夜中になると、少しずつチクチクとしたお腹の痛みが出てきました。

破水も相変わらず続いていたので、

「もしかして陣痛かな?」と思い陣痛計測アプリをダウンロード。

図ってみると意外に10分間隔になっていたのでナースコール。

看護師さんに携帯の画面を見せると、

看護師さん
看護師さん
あっ、陣痛きてるね!今からどんどん痛くなってくると思うから、休める時にはしっかり休んでね!

とのこと。家族も呼んでいいということだったので、母と夫くんに連絡しました。

真冬なのに汗だく!壮絶な陣痛との闘い

陣痛の痛みを例えるならば・・・。

夫くんと母は夜中でしたがすぐに来てくれました。

2人が到着した頃には痛みがだんだん強くなってきて、もともと冷え性で汗をあまりかかない方ですが、しっとりと汗ばんでいました。

出産前に読んだ本で、陣痛がきたら「呼吸をととのえる事に集中する」という言葉があったのでひたすら深呼吸して耐えていたのですが、だんだん耐えられなくなってきて唸るような声がでるようになっていました。

そのうち、痛みの間隔が狭まってひたすら痛い状態に。

陣痛の痛みを例えるならば、私の場合は

「シティハンターの100tハンマーで腰を勝ち割られている感じ」でした。

シティハンターっていう漫画があるんですけど、ギャグシーンになるとヒロインがどこからともなく巨大ハンマーを持ってきて主人公を潰しちゃうんですよ(笑)

私の場合はまさにそのような痛みでした!



(この文庫版コミック持ってるんですが面白すぎて永久保存版です・・・!)

夫くんに「もうずっと痛いんだけど、もう生まれるんじゃ・・。」と言うと、背中をさすってくれていた夫くんが

夫くん
夫くん
ちょっと看護師さんに診てもらおうか?

とナースコールを押してくれました。

陣痛が始まって約3時間。知り合いには3時間で生まれた!という子もいたので「こんだけ痛いんだもん、もうだいぶ進んだんじゃない?」と勝手に進み具合を想像していました。

あまりの痛さに「無」の状態に?助産師さんの答えは

ナースコールにすぐに来てくれる看護師さん。子宮口確認してもらうと

看護師さん
看護師さん
そうねー、今で4センチ位かな?

子宮口全開大の10㎝の半分もいってないのにこの痛み!?この痛みをあと半分以上も耐えないといけないの?

あまりのショックに呆然とするところですが、そうはさせんとばかりに襲ってくる100tハンマー攻撃の陣痛

それまで貴重な陣痛の合間で母や夫くんと話す余裕があったのですが、話す余裕なんてなく「無」になる時間がでてきました。

看護師さんいわく、少しでも体力を温存させるために体が「休め!」と無理やり寝かせているんだそうです

体ってよくできてるなー、と出産後にあらためて感じました。(陣痛当時はそれどころじゃない)

喉が渇くのに嘔吐。這いずり回る“貞子妊婦”

あまりの痛さに汗だくになると水分が出て行っているので喉がカラカラになります。

休憩の合間にゼリー飲料やストローをさしたペットボトルなどで水分補給をする予定だったのですが、なんと私の場合は水分をとるとなぜか体が拒否して嘔吐してしまったのです。

なぜかは分かりませんが、その時同時に点滴もしていたので「点滴で水分はどうにかなるだろう」と、付き添いの2人に協力してもらって口をゆすいだり歯磨きをしてごまかしました。

トイレにもいかなきゃと合間で移動しようとしましたが陣痛攻撃で立てず、床を這いつくばって移動するという悲惨な有様でした・・・。

「いきみ逃し」と「いきみ方」fuyumiはこんな感じでした

「まだ、いきんだらダメよ」と言われても!

陣痛が始まって6時間ほど経った頃には、声を出した方が楽なのかな?

と思うようになり叫ぶようになりました。でも無駄に体力を使ってしまい、余計疲れるばかり。痛みはどんどん強くなり、骨盤付近から下に向かって何かが押されるような感覚が。

これが、赤ちゃんが出てこようとしている感覚でした。

私はいきみ逃しを「赤ちゃんがでてこようとするのをこらえる」と捉えていて赤ちゃんに「まだでてきたらだめだよ~」という思いでこらえていました。

ですが、助産師さんや看護師さんからは

看護師さん
看護師さん
違うよ~!いきんだらだめよ!

とおしりをぐぐっと押さえるのです。

赤ちゃんが出てこようとするときにこらえようとするのでは力が入るので、「ふーっ」っと息を吐いてなるべく体の力を抜くのがいきみ逃しだったのです。

ソフロロジー式、ラマーズ法という出産方法を雑誌、や産婦人科で聞いた事があるかもしれません。こちらのリンク先で、それぞれの方法について詳しく説明されています。

マイナビウーマン子育て 【専門家監修】ソフロロジー式分娩・ラマーズ法の効果は?薬を使わずに陣痛を和らげる方法 

本はしっかり読んでいたしそれぞれの単語も知っていたつもりでしたが、あまりの痛さに吹っ飛んでいました・・・。

私の場合は、痛みを喜びに変えてリラックスしながら産む「ソフロロジー」よりも呼吸方法に集中する「ラマーズ法」の方があっていたようです。

やり方がわかるようになってからはスムーズに出産にのぞめるようになったと思います。

これからママになる皆さんへ

いざ、陣痛がこないとどの方法に自分にあっているか分からないですよね。助産師さんに相談してみたり本を読んだりして事前にイメージしてみるといいですよ。

「いきみ」はまさに〇〇を出すような感じ!

いきみ逃しの意味を理解して、できるようになって約30分ほどで、

看護師さん
看護師さん
よし!じゃあ、そろそろいきんでみようか!

まさに神の一声!

体力はもう0どころかマイナス状態でしたが

ふゆみ
ふゆみ
おっしゃー、この一発で産んでやる!!!!!!!

それくらいの勢いで渾身の一撃のごとくお力を入れました。・・・が、

そもそも、どこに力を入れたらいいのかわからない!

そうこうしている間に陣痛が終わり、ただ痛みが来ただけで終わりました。そこで看護師さんからのアドバイスが。

看護師さん
看護師さん
持ち手(分娩台についているバー)に力を込めて、目は閉じないで股のほうを見る!そして、便を出すような感覚で力を入れてみてね!

え、便を出す感じでいいの?と半信半疑でしたがこれが正に大当たり!

赤ちゃんがぐぐっと出てくるのがよくわかりました。

そして、目を開けるほうが閉じている時よりも、何倍も何十倍も力が入りやすいのです!

同じ陣痛でも、病室での陣痛と分娩台の上でいきんでもいい陣痛では

「あと少しで赤ちゃんに会える!陣痛が終わる!」と、ゴールが見えているのでかなり前向きになっていました。

ようやく生まれた我が子!はじめまして!

いきみを始めて約1時間くらい経ったころ、ようやく主治医の先生がえい陰切開をしてくれました。

えい陰切開もハサミで切ると聞いていたので出産前は陣痛と同じくらい怖がっていましたが、陣痛の痛みに慣れてしまったのかハサミで切られてもまったく痛みを感じませんでした!

「あ、もう切られたのか」とほっとしたとは別に陣痛がどれだけひどい痛みだったのかがよくわかりました。(ここも個人差があるかもしれませんね。)

そうして9時間40分の陣痛との闘いを経て、35週4日目に2490gの男の子を無事に出産することができました。

ちなみに、この時は立ち合い出産を希望していたので夫くんと母が付き添いをしてくれたのですが、母と夫くんそれぞれでカメラと動画撮影をしてくれていました。

自分自身は必至でそれどころではなかったので、落ち着いてから写真と動画を見て改めて「お産ってこんな感じだったんだな」と振り返ることができてよかったです!

これからママになる皆さんへ

この記事を書いている2020年8月現在は、コロナウイルスの影響で付き添い、立ち合い出産、さらに面会も制限されている病院が多いと思います。カメラ撮影などは難しいかもしれませんが、もし撮影を希望される方はバースデイプランを提出する際に一度出産を希望する産婦人科に相談するといいかと思います。希望が通るかは各病院の判断にもよりますが、少しでも悔いのない出産を迎えるために、事前に気になる事は相談されてくださいね。

まとめ

おおまかにですが、これまで4回にわたってマタニティライフ~出産までの備忘録を綴りました。少しでもお役に立てたでしょうか。

「個人差がある」という事を繰り返しお伝えしましたが、とにかく伝えたいのはあなたにとって一番の、自分に合ったマタニティライフを送ってほしいという事です。

私は切迫流産や入院などいろいろトラブルはありましたが、それも今となってはこうして備忘録として自らの体験を伝えることができる、貴重な経験だったと思います。

これからママ、そしてパパになる皆さんが貴重なマタニティライフを大切に、そしてのびのびと過ごす事ができるよう祈っています。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました~!

ABOUT ME
ふゆみ
心配性なアラサー主婦。近年増加傾向にある自然災害から家族・子どもを守るために、「とりこし苦労で構わない!」精神で防災対策を実践中。防災関連の資格取得が目標!2020年5月にサイト開設!Instagramでは日常や育児マンガを投稿中。